園内に差し込むやわらかな陽射しが、今年度の残りわずかな時間をそっと包み込んで春の訪れを感じる季節になりました。今年度はフリーとして色々なクラスに入る事で担任とは違う目線で子ども達の成長を見ることができ、とても良い経験をする事が出来ました。
0歳児の子ども達も毎日いる先生ではないけど一緒に過ごした日に遊んだ童歌や手遊びを覚えていてクラスに入るとまたやって欲しいと身振り手振りで伝えてくれます。先日、Aちゃんが前に一緒にやった童歌の「らららぞうきん」をやって欲しいみたいで、横になって私の手をお腹の上におきました。
その時順番を待っていた0歳児のCちゃんに、お手伝い保育に来ていた年長さんのBチャンが、「一緒にやりたい!」と言って私の童歌に合わせてやってあげました。その様子を見て沢山の0歳児の子ども達が集まってきました。お手伝い保育に来ていた年長さん達も集まってきて沢山のお姉さん先生と0歳児の子ども達と童歌をみんなで楽しむ事が出来ました。
「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」その10の姿の一つとして「自立心」があります。自立心とは、子どもにとって「生活や遊びの中で、自信を持って主体的に行動する力」
●いろいろな遊びから自分がやりたいことを自分で選んで行動する。
●少し難しいと思うことも挑戦してみて、できた満足感を味わう。
●考えたり、工夫したりしながら、諦めずにやり遂げる。
こういった体験を積み重ねる中で達成感や自信が得られ、だんだんと子どもの中に自立心が育っていきます。異年齢で生活することで大きい子は小さい子の面倒を自然に見ています。 小さい子に対しての優しさや思いやりの心が育ち、小さい子はそんなお兄さん、お姉さんに憧れ、自分でやってみたいという自立心が大きくなるのです。年長の子ども達に、自分よりも小さい子に対して思いやりの心が沢山自然に育ってきました。今年度の年長さんの子ども達は1歳児の時に担任だったので一年間一緒に過ごしました。夏頃まで抱っこじゃないと寝れなかった子やクラスで1番小さくてママと離れてシクシク泣いていた子がもうすぐ1年生!一緒に童歌をやってくれる優しいお姉さんになりました。月日の流れの早さを感じながら、子ども達1日、1日の時間を大切に過ごせるお手伝いをこれからもしていきたいと思いました。 フリー 斎藤 操