木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「ピアノの音に集まる子どもたち」幼児組編

2021.03.29

ある日、保育者がピアノの練習をしていました。木月保育園では朝の会、帰りの会で歌を歌うのですが、その時に伴奏をするピアノの練習をしていたのです。木月保育園の保育者はピアノが上手な保育者もいますが、ピアノが上手ではないけれどもこのようにピアノの練習をして頑張っております(笑)ピアノの練習をしている保育者のそばには自然に子どもたちが寄ってくるのです。「なんの歌を弾いているのかな?」と近づいてきて、初めはそばにいてピアノの音色を聴いているのですが、やはり聴いていると歌いたくなりますよね。自然と1人が歌い出し、また1人、声が重なっていきました。また声のボリュームがちょうど良いのです。ピアノの練習中ということもあって、そんなに大きな音で鳴らすわけでもないところに、子どもたちも大きな声で歌うわけでもなくピアノの音量に合わせたような心地良い声の大きさだったのです。まさに全てがちょうど良いとはこのことだという感じでした。

 

 

 

 

 

 

 

保育所保育指針の保育の環境には、「子ども自らが環境に関わり、自発的に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること。」と記してあります。ピアノという物的環境のと保育者という人的環境の2つの環境が合わさることで、子どものこのような姿が生まれたのです。今回の件は、全て意図されたものではなく、偶然が産んだ件だと思われます。日々の保育の中にこのような偶然ですが、とても良い瞬間が多く生まれています。偶然の瞬間にも、「いいね!」と感じられる感性、アンテナをこれからも持っていきたいと思います。

幼児組 宮川 盾夫

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