ゴールデンウィークも終わり登園時に不安で泣いてしまう子も大分減ってきましたね。少しずつ「保育園行きたい!」とクラスのみんなが思ってくれるような毎日になれるよう日々過ごしてまいりたいと思います。さて今回は園庭で出会った仲良し2人組の挑戦と喜びを紹介したいと思います。ある日のこと、いつも仲良しのA君とB君は大好きな手押し車を押して園庭を走り回っている姿がありました。その日もいつものように園庭に出ると一目散に手押し車をゲットして楽しそうに遊んでいる姿がありました。少しすると旧玄関の階段で1つの手押し車を押して何やら2人で苦戦中。「なにしているの〜?」と聞くと「これ乗せるの!」と元気な返答が返ってきました。旧玄関前には階段があり手押し車を持ち上げてその上に乗せたいということでした。
階段といっても低い段差の階段が2.3段ほどなのですがなかなか手押し車を上手に持ち上げられず何度も2人で「こっち持って!」「重い〜!」と会議中。私は近くで応援しながら少し見守ることにしました。苦戦しながらも「もう少し!!」と2人で協力してなんとか上まで乗せることができるととっても嬉しそうに喜ぶ2人の姿がありました。上に乗せた後はどうするのかなあ?と気になっていたのですが、すぐにガタゴトと下ろして2人で1つの手押し車を勢いよく園庭に走らせては旧玄関に戻ってくるのを繰り返して遊んでいました。この場面のように大人が手伝ってしまえばすぐに解決してしまうようなことも子どもたち自身が「どうすれば乗せられるのかな?」「こうしたらどうかな?」などと自ら考え、協力して遊ぶことで新たな発見につながることがあります。幼児期の終わりまでに育って欲しい10の姿の中の協同性の中に「友達と関わる中で、互いの思いや考えなどを共有し、共通の目的の実現に向けて、考えたり、工夫したり、協力したりし、充実感をもってやり遂げるようになる。」という一文があります。友達との日々の様々な関わりの中で相手の思いを考えながら行動することはまだ難しい年齢かもしれませんが,子どもたちなりに自分の思いを一生懸命相手に伝えようとする姿や協力してやり遂げる喜びをこれからもたくさん味わいながら過ごして欲しいと思います。時には意見がぶつかり合い衝突してしまうこともあると思いますが、喧嘩からしか学べないこともあると思いますので子どもたちの意見を尊重しながら見守っていければと思います。これからも子どもたちの沢山の新しい発見と喜びをたくさん共感しながら過ごしていきたいです!りす組 鎌田 沙穂