今、4歳児クラスでは個人で張り子の風鈴作りを行っています。張り子(はりこ)というのは風船に細かくした新聞紙を何回も何回も貼り、その上に細かくした和紙を何回も貼り、乾いたらその風船を取り出し色付けや装飾をする物です。記にも、書いたように集中力がないと出来ない作業になります。(今回は作業を少なめにして行っています。)初めは少し作業をしたあとに「つかれた~」の声が、多数上がりましたが同じテーブルの子が「もっとやりたい!!」と声をあげるといつの間にか終了時間を設けなければならない程全員集中して張り子の作業をやっていました。最初の「疲れた~」と言っていた顔も友だちと笑い合いながら続けることで笑顔に変わっていました。
実は、子どもが物事に集中できる時間は大人が思っている以上に短いのです。目安としては、年齢+1分と言われています。好きなことや楽しいことに没頭したという経験は集中力を高める効果があると言われています。集中できたという経験が多いほど、集中力が養われるのです。これから、再度作業をして最後は飾り付けをしてもらいたいと思っています。自分で作った世界で1つの風鈴。今年の夏はこの風鈴と共に思い出を残して欲しいと思います。
これからご家庭でお子さんが好きなことに集中して遊んでいる時は集中を妨げないよう、大人が温かく見守る事も重要だと考えています。大人から見てつまらない事でも子どもにとっては“楽しい!もっとやりたい!”と魅力的に見えていることも多いので、その時こそ「楽しかったね」「最後まで出来たね」など共感してあげると集中させる効果が増えるのではないかと思います。ぜひ、ご家庭でも集中出来る遊びを一緒に楽しんでみてください。 幼児組 阿部 梨絵