本格的に夏が近づいてきた今日この頃。夏の暑い時期にぴったりな水遊びを思い切り楽しむ子どもたちの笑顔がたくさん見られる頃となりました。そして、木月保育園の夏の風物詩とも言える盆踊りごっこが7月8日に開催されました。乳児組さんも密を防ぐために数人ずつ、幼児組さんの和太鼓の発表を見に行ったのですが、その時の様子をお話ししたいと思います。
当日は、待ちに待った盆踊りごっこの日。普段乳児組さんがなかなか行くことのない幼児組ホールでの年長組さんの和太鼓の発表会があります。幼児組さんからのお誘いを受けて、数人ずつ見に行くことにしました。いよいよ、和太鼓の発表が始まると大きな音がホールの中に響き渡ります。あひる組のお友達は、初めての大きな音にびっくりしてしまい、数人泣いてしまうお友達もいます。その中で集中して聞いていたお友達は、和太鼓の発表が終わり部屋に帰ってきて早々、部屋にあった軽い長椅子を太鼓代わりにしてお話しが上手なAちゃんを筆頭に「よーーお!」と太鼓を叩く真似をしていました。和太鼓のリズムに「どーんどーんかっかっか」というものがあるのですが、その子どもたちの光景に気がついた職員が咄嗟に和太鼓の掛け声をすると、その声に合わせてニコニコしながら長椅子を叩いていました。
1歳、2歳の子どもたちにとって年長組のお兄さんお姉さんの”和太鼓”を見ることは初めての体験、初めて光景だったと思います。その体験を吸収して子どもたちの遊びの1つとして(真似をする)取り入れている姿がありました。木月保育園では、異年齢保育を活動の中でしていることが多く、0.1歳児クラスはほぼ毎日、そしち園庭に出ると2〜5歳児までのお兄さん、お姉さんたちが遊んでおり、小さい子どもたちのお世話をしてくれたり、一緒に遊んでくれたりもします。これは、異年齢保育の醍醐味でもあります。異年齢保育は、人との関わりを学ぶことができ、年上の子どもたちにとって年下の子どものお手本となって、意識して協調性を学んでいくことができます。そして、職員が「まだ、小さいから優しくしてね」と年上の子どもに声掛けをしなくても異年齢との関わりがある場合、しっかりと理解して接することができ、自分以外の年齢も違う他児との関わりや相手を思いやる気持ちも学ぶことができます。年下の子どもは、同様に人(年齢の違う他児)との関わりを学び、お手本となっている年上の子どもの真似をして「やってみよう!」という気持ちになり、それが興味関心につながっていきます。それを元に今回のような体験を遊びの1つとして取り入れられているのだと思います。
あひる組 河田 真帆