夏本番を迎え、暑い日が続いていますね。給食においても、なすやきゅうり、すいかなど目で見て夏を感じられる食材が毎日のように提供されています。今回は、8月のある日の 食事の様子をお伝えしたいと思います。お昼の時間に、りす組さんのお部屋に見学に行きました。部屋に入って子どもたちの近くで様子を見てみると、空になったお皿を「ピカピカ!」と見せてくれる子や、お皿に乗った食材や味噌汁の中を指差し、「これなあに?」と聞いて食べ物に興味津々な子、苦手な食べ物があって中々食事が進まない子など様々な姿が見られます。そんな中で、あともう少しでおかずを食べ終わりそうなAちゃんがいました。その時私が、子どもたちと、しばらくお話しなどをしながら食事を見ていると、どうやらスプーンで残った食材を集めるのに苦戦している様子。「集まれする?」と聞くと、彼女は頷いてスプーンを私の方へ渡してきました。受け取ったスプーンで食材を集めて渡すと、お皿が綺麗になりました。『ピカピカになったね』と言うと、満足そうな表情のAちゃん。おかずを全部食べると、次はおまちかねのデザートへを食べはじめていました。そんな姿を、近くで食べていたBちゃんが見ていました。Aちゃんのお皿が綺麗になったのがわかると、Bちゃんも自分のお皿を綺麗にしたいと思ったのか、少しだけご飯が残ったお茶碗を渡してきました。『Bちゃんのお茶椀もピカピカにしようね』と言って、残ったご飯粒をスプーンに集めて、空になったお茶碗を渡すと、こちらも満足そうな表情のBちゃんが見られました。今回この二人の食事の様子を見て、改めて共食の大切さを感じました。共食は、健康な食生活や規則正しい食生活、生活リズムなどと関係しています。おともだちと食事を共にすることは、コミュニケーションだけではなく、好き嫌いや食に対する関心、食事のマナーなどにも繋がっており、子どもたち同士の刺激の場となっているのだなと感じられた食事見学の時間でありました。
栄養士 東 裕奈