木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「自分で!!」0歳児ひよこ組編

2021.10.18

自分の足で歩き始め、大人に頼らずに自分の意思で移動できるようになり探索活動がますます盛んになってきたひよこ組のお友だち。保育士やお友だちなど周りの人と自ら関わろうとする姿も見られ始めるようになりました。それに伴い、身近な大人の様子をよく観察し模倣行為も盛んになり、大人がやっていることを「自分でやりたい」という意思も見られるようになってきました。

今日は、自我意識の芽生えに関する一場面を紹介したいと思います。ある日の朝おやつの時のことです。いつも通り大人がエプロンセットを片付けていると、その真似をして自分でエプロンを引っ張ってとりタオルをまとめようとするAくんの姿が見られました。そんな姿から、ひよこ組では意欲が見られたお友だちから朝おやつや午後おやつ後に自分の使ったエプロンと口拭きタオルのセットを自分のカゴに片付けるということをやり始めました。はじめは、子どもに説明してもきょとんとした表情を浮かべ、エプロンセットを渡してもその場で落としてしまっていた子どもたち。まずは一緒に持ってカゴの前まで行き、自分の顔写真見せて「ここにしまうんだよ」と毎日繰り返し伝えていきました。すると少しずつ、ごちそうさまをするなり、子どもたち自身でエプロンとタオルを持っていこうとする姿が見られるようになって来ました。とある日には、私がまだ自分で片付けていない他のお友だちのエプロンセットと一緒に自分で片付け始めたAくんのものも片付けてしまおうとすると、Aくんは「あぁ〜あぁ〜」と泣き怒りながら私の手にある自分のエプロンを引っ張りだそうとしていました。すぐに、Aくんにエプロンセットを手渡すと、すぐに泣き止み満足気にエプロンカゴに持っていき、カゴに入れると自ら拍手して誇らしげな表情を見せてくれました。このように自我が芽生え始め、少しずつ「自分でやりたい」という意欲が見られ始めた時期の子どもたち。同時に、うまくできない!やらせてもらえなかった!ほんとはこう言いたいのに、、うまく言えない!!とイヤイヤが多くなる時期でもあります。私たち保育士は、そんな子どもたちのやりたい!という意欲を尊重するため、子どもたちができるようにするにはどうしたら良いか。を考えます。具体的には、片付けるためのカゴの位置を子どもの手の届く高さにしたり、自分のカゴが分かりやすいように顔写真を貼ったりするようにしています。

 

 

 

 

まだ自分ではうまくできないことをやりたい!という子どもにやらせると、片付けが大変になったり、時間がかかったりと余計に大変になることもあると思います。しかし、子どもの成長の証です!ぜひ、子どもたちのやりたいという気持ちを受け止め、チャレンジさせてあげてください。何事もはじめは上手くいかなくても、繰り返し行うことで、少しずつ上達していきます。失敗が続くと大人がついやってしまいがちですが、そこはぐっと我慢して優しく見守ってあげてください。「できる」「できない」を繰り返しながら、少しずつ上達し「できる」確率が高くなっていきます。あまり、先を急がず、一緒に少しずつ子どもたちの「自分でできる」を増やしていけるようにしていきましょう。

ひよこ組 根岸 佑実

 

 

 

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