木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「遊びからわかる成長」0歳児ひよこ組編

2021.11.22

様々な色の落ち葉や、風の冷たさに晩秋の気配が感じられるようになりました。そんな中でも、元気に園庭遊びやお散歩を楽しんでいるひよこ組の子どもたち。最近では歩いてお散歩することもできるようになってきました!以前は仮眠を取ったていたり、給食中にウトウト…なんて姿も見られましたが、今では歩いてお散歩した後も、お昼寝前まで元気いっぱい遊ぶ姿が見られ、体力がついたなぁと成長を感じています。さて、今回はそんな毎日の遊びの中で、「こんな遊びができるようになったんだ!」と印象的だった場面を切りとってみました。午後おやつの後にお部屋で遊んでいる時のお話です。

 

 

 

 

ひよこ組では10月に入ってから部屋の環境を少し変えて、新しくままごとコーナーを設定しました。設定した当初は一部の子が興味をもって遊んでいることが多かったのですが、最近は少しずつ興味の輪が広がり、たくさんのお友達がままごとコーナーに入れて〜とアピールしてくれます。その日も4人くらいのお友達がままごとコーナーで遊んでいました。そこには普段あまり、ままごとで遊んでいる印象がなかったAくんの姿も。「珍しいな。」と思いながら様子を見ていると、Aくんはスプーンを持ち、食べ物が入っているカゴから上手に食べものをすくってお椀に入れて遊んでいました。そして、私が見ていることに気がつくと、またお椀から食べものをすくって、私に向かって食べさせてくれたのです。「こんなことができるんだ!」と感激した私は「ありがとう!」とAくんからご飯をもらい、そのまま一緒に遊んでみることにしました。すると、今度はコンロのような所に立ち、食べ物が入ったお皿を置いて何か調理しているような仕草をしたり、それが終わると、パチンと手を合わせて"いただきます"をしているような仕草をしたり…最終的にはエプロンを引っ張り出し、自分でつけてみようと頑張る姿が見られました。私が「エプロンつける?」と聞きながらエプロンをつけてあげると、満足気な表情で、夢中になってまた遊び始めました。これら一連の場面で見られた姿は、"見立て遊び"と呼ばれるものに近いと思います。個人差はありますが、1歳前後から始まると言われる見立て遊びとは、空のコップを持って飲むふりをする、といった遊び方などのことで、発達と共に少しずつごっこ遊びに変化していきます。この見立て遊びを通して、子どもたちは観察力や創造力の発達など、様々な力を育むと言われています。大人たちの行動をヒントに、あれは何をしているんだろう、どんなものを使っているのかな、といったことを観察し、今度はそれを実行すべくイメージを膨らませながら身の回りのものを使って遊びをつくっていくのです。欲しいものに見立てるためには、よく観察することが大切なのですね。また、見立て遊びを通して、子どもは身近な大人との距離を縮めるため、身近な大人はそれをサポートするように一緒に遊び、楽しむことが大切なのだそうです。子どもたちは遊びを通して、様々な力を育んでいるのだなと改めて感じたのと同時に、子どもたちの成長を見守ることはもちろん、私たち大人も"一緒に"楽しみながら関わっていきたいと思いました。

ひよこ組 川上

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