木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「子どもたちから見た”雪の世界”」幼児組編

2022.01.31

年が明けて、数年ぶりに積もるほどの雪が降りましたね。天気予報で雪が降るということを知っていた子どもたちは朝から今か今かと心待ちにしている様子でした。しばらくすると雪が降り始め、子どもたちは一気に白くなる雪景色に思わず息を呑み静かに見つめていました。

 

 

 

「すごく静かだね」「いつもよりきれい」とどんどん白くなっていく園庭を見てつぶやく子どもたち。その日はずっと降り続けていたので園庭で遊ぶことはせず、積もった雪で雪だるまつくる!雪合戦する!と明日に思いを馳せ帰っていきました。次の日。園庭一面の雪、そして天気は晴天。子どもたちは勢いよく園庭に出て行き思い思いに遊び始めました。そこでも「さらさらしてるけど丸くすると固くなるね」「白いのと透明のがある!」と新しい発見がたくさんでした。手から雪を放ちアナ雪ごっこをしたり、雪に手形を取ってみたりと自分たちで遊びも発展させ、雪を思う存分に楽しんでいました。一方で、雪には触れたいけど寒すぎて部屋に残っている子どもたちもいました。せっかくなのでたらいに園庭の雪をかき集め、お部屋にいる子どもたちとも感覚遊びを行いました。夏にやったスライムや氷遊びに近いものでしたが、子どもたちは小さい雪だるまを作ったり顔に付けてみたりと普通ならできない室内での雪遊びを楽しんでいました。そして、「雪に絵の具を混ぜてみたい!」という声もあがったため絵の具で着色してみると「かき氷みたいだね」「雪の量です色が変わるね」とここでもどんどん遊びを発展させていました。

 

 

 

このように、川崎などあまり雪が降らない地域にいる子どもたちにとって非日常であった雪。その雪に子どもたちは興味を持ち、感覚を楽しみ、遊びを自分たちで広げていました。大人が当たり前のこととして見過ごしがちなことでも、子どもは「どうして雪って白いの?」「サラサラとベチョベチョがある!」とひとつひとつのことに出会って感動します。子どもの自然な興味を大切に、大人がその気持ちに寄り添う心持ちでいることはどんな時でも大切だと思います。様々なものを見たり、触ったりと五感を充分に満たすことなしに、感覚を育てるのはとても難しいことです。そこで、まずは子どもの視点を大事にして、一緒に感じてあげることが大切なのではないでしょうか。1人1人違う”雪の世界”を楽しんでいた子どもたち。雪ではない、また違う何かに出会った時の子どもたちの興味や感じる感覚を大切にしていきたいですね。幼児 松本

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