雨の日以外は園庭やお散歩に出かけてお友だちや先生と遊んだり、ニコニコ笑顔で笑いあっている姿が沢山見られるようになりました。先日お砂場でAくんにお団子を作ってあげるとAくんは作ったお団子を壊して私の反応を見て笑っていました。そこへうさぎ組(3歳児クラス)のBちゃんがきて「お団子作れるよ!」と一緒にお団子を作ってくれました。Aくんはお団子を壊して遊んでいます。Bちゃんは「ダメだよ。壊したら…」とAくんに言いました。私はBちゃんに「Aくんは壊すのが今楽しいんだよ。」と話ました。Bちゃんはそうなんだとわかってくれた様子はありましたが、壊れるお団子を見て悲しそうな様子だったので、私はBちゃんが作ってくれたお団子をAくんの手のひらにのせて「すごいね。BちゃんがAくんに作ってくれたんだね」とAくんに伝えました。Aくんは小さな手の上にのったお団子を見て嬉しそうにニコニコ笑顔…そっとお皿にのせようとしたら壊れてしまって悲しそうにBちゃんのお顔を見ました。Bちゃんは「壊れちゃったからもう1つあげるね。」と手のひらにのせてくれました。子どもが作ったものを壊しているときの目は暗いものではなく、キラキラとしています。Aくんは泥団子を手で触って壊れる事が不思議で、何度作ってもらっても壊す事を繰り返して不思議さを楽しんでいました。AくんはBちゃんとのやり取りの中で、作った物を大切にしたいAちゃんの気持ちが少しわかってくれたのかもしれませんね。年齢が違う子ども達が一緒に遊ぶ時、それぞれの価値観が違います。自分にはない価値観に出会うことで、新たな価値観を知り、受け入れる練習になります。そして、繰り返すことで、相手のことを考える想像力が養われていきます。人との関わり方や良好な人間関係を構築するのに大切な力を身につけられていきます。お砂場でのお団子のやり取りは素敵な関わりになりました。そんな関わりをこれからも1つ1つ大切にしていきたいと思います。あひる組 齋藤
「泥団子の素敵な関わり」1歳児あひる組編
2022.06.13