木月保育園では、各クラス毎月保育目標を設定しています。7月のあひるぐみの目標は『ズボンを脱いだり履いたりしてみよう』でした。少しずつ、子どもたちの着脱への意欲が見られるようになってきたため、この目標を設定しました。 着脱は、着ることよりも脱ぐことの方が簡単と言われています。 まずは、自分でズボンを脱ぐことから始めてみました。オムツ交換の際、『自分でズボン脱げるかな』と声をかけると、嬉しそうにズボンを脱いで見せてくれる子、お尻まで自分でズボンを下げてくれる子、全く着脱に興味がなく座っている子など、様々な様子の子どもたち。クラス目標に設定はしましたが、様々な子どもの反応があるように、着脱の自立へのスタートは個人差が大きくあります。そのため、子どもたち一人ひとりにあった声かけや関わりを行いながら着脱の仕方を知らせています。 少しでも自分で脱ぐことができた時には、たくさん褒め、『自分でできた!!』という達成感を大切に関わっています。達成感は子どもたちの自信にも直結します。自分でやりたい気持ちや自分で脱ぐことができた喜びを一緒に共感し、脱ぐことへの成功体験を積んだ後、ズボンを履くことにもチャレンジしています。 園ではズボンの時は、初めは平らなところに広げ、履くときと同じ形にして置きます。また長椅子を用意し、少し高さのある椅子に座ることで、足が通しやすくなります。最初は片側に両足をつっこんでしまったり、足が中々通らなかったりする場面があると思います。子ども達と一緒に『トンネルどこだ〜』と一緒に探しながら足を通したり、ウエスト部分を一緒に引っ張って成功体験を増やしています。あひるぐみの子どもたちは、目標を設定して1ヶ月、ズボンの着脱に取り組み、少しずつ着脱に対して意欲的な姿が見られるようになってきました。以前はズボン履けるかな〜と保育士に声をかけられても、着脱に興味がなく、オムツのまま遊びに行こうとしていたお友達も、まわりのお友達が頑張ってズボンを履いている姿を隣で見ることで、少しずつ着脱に対して、意欲がでたようで、ズボンを履こうとする姿が見られるようになってきたお友達もいます。
着脱は時間はかかりますが、すぐに手伝ってしまうのではなく、自分で行おうとしている時には意欲を褒め、見守ることが大切です。 また子どもたちが着脱に苦戦している時には、手伝いたくなったり、声をかけたくなる場面もありますが、子どもが集中して着脱を行っている時に、過度に声をかけてしまうと、集中力がきれてしまい、『もう少しだったのに、、』『一人でできそうだったのに、、』と意欲の低下に繋がってしまうこともあります。できるだけ集中できるような環境を作り、これからも子どもたちの意欲を大切に、楽しく学んでいけたらと思います。あひる組 百々