夏野菜の美味しい季節になりました。給食でも、旬の夏野菜を使ったメニューが多く提供されています。暑い日が続いているので、旬の物を食べて少しでも夏バテを解消して過ごして行きたいですね。今回は、0歳児の食事を見て感じたことのお話です。
ある日の給食の時間、クラスに食事の様子を見に行くと、0歳児の食事の様子が印象に残りました。何が印象に残ったかというと、それは口の発達です。入園当初、月齢の低い子の中には初期食を食べている子もいました。初期食の子たちは、口の開きもまだ小さめで、口に入る料理の量も少なめでした。始まったばかりに等しい離乳食。個々にあったつぶし加減に調整したり、食事をあげる際の量も調整してもらったりして、食事を少しずつ慣らしていました。そして入園から4ヶ月。初期食を食べていた子どもたちも、中期食や後期食へそれぞれ段階が上がってきています。初期食よりも少しずつ粗めになる中期食や、固形になってくる後期食を食べていくにつれて、『前より開くようになったな〜』と思うくらい、口の開きが大きくなってきていました。また、もぐもぐと動かす口の動きも大きくなり、飲み込むのも上手な様子が見られました。離乳食の始まりから、終わりにかけて口は発達して行きます。初めは前後運動だけの舌も、前歯が生えることで上下の動きができるようになったり、上下の前歯が生え揃うことでかじり取ることができるようになったりします。さらに完了期になると、奥歯が生えることでしっかり歯で噛んで食べられるようになっていきます。毎日食事をしていく中で、口の動きを学習していっているのだなと感心したと同時に、今や自然に食事を食べている私たちにも、このような時期があったのだなとふと感じました。段々と離乳食も終わり、完了食を食べる子も増えてきました。味付けや形、食べられるものも少しずつ変化していきます。様々な食材との出会いを通して、食べることの楽しさを知ってもらえるように、給食づくりを頑張っていきたいと思います。栄養士 東