木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「あ、間違えた!影だ!」0歳児ひよこ組編

2022.09.19

保育園に入園して半年が経とうとしています。ほとんどのお友達が園生活に慣れ、徐々にお友達に興味を持ったり、安心して探索活動をしている姿を多く見られるようになりました。日々、かわいい姿を見せてくれるひよこ組のお友達ですが、先日とても可愛い出来事があったので、お話ししたいと思います。午睡明け、Aちゃんは早めに目覚めて職員と一緒にお部屋で遊んでいました。この日はとても快晴だったので、カーテンの隙間から光が漏れていました。ちょうど光が当たる付近にAちゃんがいたので、そこで職員は影絵ができると思い、影絵ができるように手を動かしてみました。すると、「なになに!?」と言っているかのように勢いよくAちゃんは近づき、動いている手の影をじっと見ていました。そのあと、影をぺちぺちと叩いてみたり、手の影にAちゃんの手を置いたり、影のところまで顔を持っていったり、さらに驚いたことに職員の手と動いている影を交互に見ていました。数回交互に見たあと、ニコニコと笑顔で笑い、職員の手の影のところに顔を持ってきていました。最後は頭を撫でてほしくて、手の影と職員の手を間違えてしまったようでした。子どもにとっての「影絵(光)」は、イタリアから広がったレッジョ・エミリア・アプローチという幼児教育のひとつでアートを使った想像体験を大切にすることが特徴の理念です。影絵は、子どもたちにとって、光と影の関係に興味を持つことを前提に、幻想的な雰囲気を楽しむ等、身近にあるとても簡単に経験をすることができるものなのです。0歳児はまだ影と人(モノ)との認識は難しいとは思いますが、Aちゃんのように「一緒に動いてる?」と感じることはできるので、子どもと一緒に関わっている際に、身近にある”光”そして”影”の自然物に意識をして2つの不思議さに関心や興味を持つきっかけにしたいと思います。今回は、手を動かしただけですが、影絵は光があればどこでもできるので、簡単な犬やちょうちょ、鳥などとてもバリエーションが豊富なので試してみると面白いですね。ひよこ組 河田

 

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