木月保育園の運動会において、大盛り上がりを見せる年中年長の紅白リレー。今年度の運動会でも白熱したものとなりました。勝ったチームは嬉し泣き、負けたチームは悔し。どちらの姿も大人の涙腺を緩ませるものなったのではないでしょうか?数年前に幼児組では、紅白リレーの取り組み方を変更しました。以前は担任がチーム分けを行い、年中が前半、年長が後半と決まっていて順番やアンカーを決めていました。しかし、現在は担任がチーム分けを行った後は、各チームに走る順番やアンカーを技ではなく、子ども達の競技として取り組む意識が芽生えるのではないかと考えています。リレーは団体競技です。子ども達の中には個人のかけっことほとんど差がなく参加している子も多かったのですが、子ども達が考えて参加することで、リレーという団体競技に参加している意識が高まったように感じます。
今年もチーム分けをした後は、子ども達が話し合いを行い順番やアンカーなどを決めました。運動会までに何度も練習し勝ち負けを繰り返す事で、「どうしたら勝てるのか」「どうしたら早く走れるのか」「力を合わせないと勝てない」など考える機会を増やしていくことで子ども達主体のリレーとなります。それにより運動会本番が近づくにつれ「今日はリレーしないの?」「練習したい」といった声も多く聞こえるようになってきました。また私が興味を持ったのは「アンカーが一番早くなくてもいいよね?アンカーまでに差をつけて勝ってバトンを渡せば勝てるよね。」という声が聞かれたことです。確かにアンカーは「一番早い子がやる方がいいのではという考えもある中で子ども達がしっかりと考えて組み合わせを行っていると感じることができました。このように、子ども達が主体的に参加することで、同じ競技をする中で子ども達にもたらす影響は全く異なります。子ども自身が考える機会を作っていくことの大切さを改めて感じることができました。この経験がリレーだけでなく色々なことにも生かしていけることを願っています。幼児 蛭﨑