木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「真似っこしながら成長」1歳児あひる組編

2022.11.14

乾いた落ち葉が日に日に積もり、足で葉っぱを踏んで「カサカサ」という音を楽しみながら子どもたちは戸外遊びを満喫しています。先日、子どもたちと園庭に出て過ごしている時に砂場の砂が固くなっていたのでスコップで掘って柔らかくしていると、子どもたちが集まってきて「せんせーなにしてるの?」と声を掛けてくる子の姿が見られました。「砂を柔らかくしているんだよー」と答えると、3人くらいの子が子ども用スコップを持ってきて砂掘りの真似を始め、お友だちと楽しそうに顔を見合わせながら楽しんでいました。始めは見よう見まねで力任せに砂を叩いたりして砂が飛び散ったりしていたのですが、「 砂がお友だちにかかっちゃうから優しく掘ってねー」と声をかけると、力を弱めたり周りの様子をキョロキョロと確認しながら掘っていました。そして、一仕事を終えた子どもたちはそれぞれ次の遊びに向かったので、私はほうきに持ち替えて遊具近くの掃除をしに行きました。すると、砂場掘りの時にも一緒に掘っていたA君が私の後ろにいたので、遊具で遊ぶのかな?と思いながら私はほうきで掃きながらあちこち移動していると、その度にA君も後ろにくっついてきていたのです。“あら、A君ったら、くっついてきて可愛いなぁ”なんて思いながらA君のことをよく見てみると、子ども用スコップを持っていて、私がほうきで掃く度にA君も同じようにスコップで地面を掃き、砂場堀の時のように私の真似をして楽しんでいたのです。

 

 

 

 

A君のように、大人の真似っこをするのは脳が成長している証であり、頭の中にお手本のイメージを浮かばせながら同じことをやってみながら子どもたちは様々なことを覚えていきます。1、2歳児は好きな人の真似をしますが、理由としてはその人の行動の意味を理解し、その人と同じことがしたいと言う気持ちだからだそうです。ママやパパの仕草や口癖をいつの間にか真似しているのも、ママやパパが大好きで、よく見ているからです。自立に向けて様々なことを覚えて欲しい時期だからこそ「まねっこしたい!」という気持ちを上手にくすぐりながら、生活習慣(手洗い、着替え、片付けなど)を大人が見本として見せつつ、真似っこしたくなるように誘うことで「やってみる!」という意識に繋げ、達成感を味わいながらそこから自信を持ち、楽しく自然と身に付けることができるのではないかと思います。一緒に洗濯物を畳んだりなどのお手伝いを頼んでみるのも良いかもしれませんね。保育園生活の中でも、子どもたちの真似っこ心をくすぐりながら成長を後押ししていければと思います。あひる組 鈴木

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