木月保育園では、移行といって新年度を迎える前に、新しいお部屋や環境に慣れる事が出来るようにする期間を設けています。幼児組にも、2歳児のお友だちがやってきて約1ヶ月が経ちました。私が担任している3歳児の子どもたちも、年下の子どもたちがやってきた事で、1つお兄さん・お姉さんになりました。ある日のこと、2歳児の子どもが手を洗おうとしている時にそっと側に来て優しく見守ったり、さり気なく手助けをしていました。
相手の子どもも、嫌がる事なくその気持ちを受け入れていました。また、午睡時間に2歳児の子どもを私が眠れるようトントンしようとすると2歳児のAちゃんが「せんせいは、トントンしなくてもだいじょうぶ。ねむれるから」と言われたので、1人でも眠れるのだなと思いAちゃんの側を離れました。
その後、他の子どもをトントンしていてふとAちゃんを見ると3歳児のBちゃんが隣に座り、Aちゃんをトントンしていました。さっきは、トントンしなくても大丈夫と話していたAちゃん。大人にトントンされるよりも、お兄さん・お姉さんを待っていたのかもしれません。大人が関わるより、子どもたち同士の方がうまくいく事が多々あります。大人が子どもに何かするという事も大切な事ではありますが、他の子どもたちから刺激を受けて、様々な事を体験しながら直接関わりを持つという出来事が異年齢で過ごす良さであるのかなと思います。3歳児のBちゃんも、過去にお世話をされた事で、年上の子どもからの愛情を受け満たされた事の体験が活かされているのだと思いました。そして、子どもたちとの関わりの中で、優しさや想いが次の子どもたちへ受け継がれているのだなと改めて感じました。幼児組 中川