木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「こんなに大きくなりました!」0歳児ひよこ組

2023.03.20

気づけば3月も終わろうとしています。思い起こせば今年のひよこ組は8名でのスタートでした。毎月のように新しいお友だちを迎えながら、現在では15名まで増えました。毎日泣きながら過ごしていた子どもたちも、今ではすっかり朝の受け入れも泣かずに過ごせるようになりました。小さいながらに環境に慣れようと頑張ってきたのだなと改めて思います。ブログでも毎月のように子どもたちの成長をお伝えしてきましたが、「こんなに大きくなったんだな〜」と思った出来事を今回もお伝えしたいと思います。ある日の夕方、数人でままごとをしました。今あひる組にはままごとゾーンはなく、お支度コーナーでままごとをすることになっています。ひよこ組の部屋にままごとがあったときは、ただ食べ物を口に入れたり、スプーンで食べる真似をする…という遊びが中心でした。久しぶりのままごとでどんな遊びになるかと私も少しドキドキ。コンロ、お鍋、お皿、食べ物、カバンや人形などいろいろ用意して子どもたちを迎えると、みんな目を輝かせてままごとを始めました。

 

 

 

コンロは初めてだったので、「フライパンに卵焼きを乗せて〜火をつけて〜ジュージュー♪」とやってみせると、すぐに子どもたちは真似っこ!食べ物を入れた鍋を置いてコンロに置いていました。また、机の周りにも子どもたちが集まり、食べ物を乗せたお皿とスプーンを持って食べる真似っこ。さらに近くのお友だちに食べさせてあげ、もらったお友だちも「おいしーい」のジェスチャー。以前も食べさせることはありましたが、食べる真似をしておしまいだった世界が、「おいしい」というやりとりが増え、机に集まっていても一人一人が個々で遊ぶ並行遊びだったものが、机に座って食べる、みんなで集まって食べるという共通認識を持って遊んでいるように感じました。Aちゃんはおしゃべりがとても上手な女の子。お人形を持ってきて「赤ちゃん抱っこする〜」と言うので、おんぶ紐を探して「抱っこにする?おんぶにする?」と聞くと、自分の後ろを指差し「おんぶ〜」と教えてくれました。抱っことおんぶの違いもわかっているのだと驚きましたが、その後もカバンを持って「行ってきます〜」とまるで小さなお母さん。以前はおんぶしても割とすぐ外していましたが、今ではすっかりお母さんごっこができるようになっていました。その後も人形の赤ちゃんを床に下ろして「赤ちゃんねんねだからシー」と言いながらお腹をトントンと寝かしつけ。それを見た周りの子どもたちもカバンに食べ物を入れてお買い物をしたり、お人形にご飯を食べさせる真似をしたりとどんどんごっこ遊びが広がって行きました。またさらにさらにそこへお手伝い保育のお姉さんたちも加わってくれて、しっかりと「ままごと遊び」となりました。ままごと遊びは見立て遊びです。

 

 

 

自分の生活の中で起こっていることを真似して、ある物で見立てて想像しながら遊びます。ただ「食べる」という行為を真似していたひよこ組時代。大きくなった今、どこかに行くときは「バイバイ」と手を振る、赤ちゃんは抱っこやおんぶをしたりお世話をしてあげる、食べると「おいしい」という気持ちがある、お家にあるフライパンやお鍋は食べ物を入れて使う、スプーンは食べ物を掬って食べる、お人形を寝かせるときは布団をかけてトントンしてあげる…という自分たちが体験してきたことを遊びとして再現する中でいろいろな物があることやお友だちがいることなどを感じています。たった1年でこんなに見立てることができるのだから、ここからさらに2年、3年と重ねていくと、体験も増えていろいろな世界が広がるのだろうなと想像するとワクワクします!1番小さかった『ひよこ組』の子どもたちはもうすぐ『あひる組』のお兄さんお姉さん。1年でこんなに大きくなったんだな〜と感じていますが、卒園する頃にはもっともっと大きくなってできることが増えると思うと感慨深いです。これからも子どもたちがたくさんの体験を通して世界を広げていけるように見守っていきたいと思います。ひよこ組 新屋

 

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