4月からの新年度に向け、2歳児クラスが幼児フロアに上がってきて二ヶ月が経ちました。幼児フロアでは進級を目前に「お兄さん・お姉さん」や「おおきくなる」といった言葉が聞かれるようになっています。現在きりん組でも、ぞう組になることに期待を膨らませ「お兄さんになるからね」といろいろなことに挑戦しているAくんがいます。そんなAくんが、りす組の子Bくんを寝かしつけする前にお着替えのお手伝いをしてあげていました。
やってあげなきゃという思いが強くて全てをやってあげるきりん組の子が多い中、Aくんは自分のパジャマの袖を持ちながら「こうやって持って、腕を抜くんだよ」と言い自分が見本となりながら声をかけてあげていました。Bくんはその姿を見ながら一緒に袖を持ち、腕を上手に抜いていました。そしてAくんは「上手にできたね。じゃあ次は反対ね」と次への声かけをしてあげていました。その後Bくんは「できない」と言うとAくんは「やってあげるね」と言いながらやってあげていました。そして最後はBくんから「ありがとう」の声も聞くことが出来ました。
「おおきくなるっていうことは」という絵本の中で、「おおきくなるっていうことは ちいさいひとにやさしくなれるっていうこと」というフレーズがあります。子どもたちにも、それぞれ大きくなるというイメージがあり、大きくなった自分の姿に近づくために昨日の自分よりもちょっとだけの成長をするために日々頑張っているのではないかと思います。そんな子どもたちの気持ちに寄り添い共感をして「大きくなったね」と共に喜びあえたらいいなと毎日を過ごしています。幼児組 蛭﨑