木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「ふしぎだね!おもしろいね!」フリー編

2023.05.22

5月とは思えない暑い日が続くと思えば、急に肌寒くなったり、バケツをひっくり返したような雨が降ったり…そんな天気の中でも、子ども達は元気に過ごしています。幼児組では、父の日・母の日に合わせて「カラーセロファン」を使った制作をしました。赤・青・黄色…薄いセロファンを、画用紙に貼っていくのですが、その制作をしている時に突然3歳児クラスのAちゃんが、「あれ!かげが違う!」と大発見!窓から差し込んで出来る影が、Aちゃんの持つセロファンだけ色が違うと気づいたのです。Aちゃんの気づきに、周りの子もセロファンを光にかざして不思議さに驚く中、更にAちゃんは「色が変わった!」と大大発見!!違う色のセロファンを重ねると影の色が変わることに気づいたのです。「なんでだろう?」「すごい!」Aちゃんの素晴らしい大発見の様子は科学者みたいで、保育士も周りの子も大興奮でした。保育の中で、このように子ども達が自然と関わった時に驚きや感動や不思議さに出会うことが沢山あります。Aちゃんも、セロファンが作った「不思議」に興味を持ちました。英語のScienceの語源は「知る」というラテン語で、Aちゃんの活動はまさに「知る=Science」の第一歩と言えます。

 

 

 

 

木月保育園の今年度の保育テーマをご存知でしょうか?「STEM〜〜」です。STEMとは、Science(科学)Technology(技術)Engineering(工学)Mathematics(数学)の頭文字を取ったものです。最近はここにart(芸術)を加えて、STEAMとも言います。STEM教育は、現在私たちが直面するさまざまな課題(例えば 感染症の流行・自然災害・地球温暖化など)を乗り越えていく力を育てるために必要だと言われ、世界からも注目を浴びています。保育園では、子どもたちの「なぜ?」「こうしたら、どうなるの?」という疑問や探求心・試行錯誤の取り組みを大切にしていくことが、就学後のアクティブラーニングや、その後の学習基盤にも繋がっていくと考え、子ども達に色々な体験をさせていきたいと考えています。そんなAちゃんの大発見を、他の子にも共有出来ないかと考え、5月の誕生会では「光と影」をテーマに影絵やシルエットクイズをしたり、保育の中でも光や影を楽しめるものを用意してみました。これからも、子ども達にたくさんの「なんで?」「不思議!」と思ってもらえるようなSTEMの種を沢山蒔いていきたいと思います。フリー 中澤

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