新学期からもう5ヶ月が経とうとしています。時の流れは早いですね。もう夏真っ盛りで、毎日子どもたちはお水遊びをして楽しそうな声が園内に響き渡ります。夏になっても子どもたちはとっても元気。そんな子どもたちのある一部分を紹介したいと思います。あひる組のAちゃん。最近は、0歳児組のひよこ組さんのお友達のことが大好きなようで自分から0歳児のお部屋に行ってお世話をしたいと言ってきます。Aちゃんは、ひよこ組さんのBくんの鼻水が出ていると「鼻出てるよ〜」と保育者に伝えに来ました。最近、あひる組では子どもたちが自分でできるように手が届く所にゴミ箱を設置し、鼻水等が出たら自分で拭いてゴミ箱に捨てています。なので、保育者が「鼻水拭いてあげたらどうかな?」と声かけをすると「ハッ」と気がついたようでお部屋に戻り、ティッシュを持ってきてくれました。
Aちゃんなりに頑張って拭いてくれました!普段は「ゴミ箱に捨ててね」と声掛けするのですが、今回は何も言わなかった結果、自分で考えてゴミ箱へ捨てに行っていました。また、活動の中の一コマで0.1歳児合同で寒天遊びをしていました。順番に行っていくのですが、Aちゃんの番になり、最近のAちゃんの小さい子をお世話する姿から隣にはひよこ組のお友達が来れるようにしました。いざ寒天遊びをしてみると、全員寒天の感触を楽しんでいる中、Aちゃんはちょろちょろと隣のCちゃんを見ていました。なんで見ているんだろ、、、と観察していると、Cちゃんのテーブルにあるはずの寒天が下に落ちてしまい、少なくなっていました。するとAちゃんは、「落ちちゃったよー!!」と保育者に教えてくれて、すぐさま自分の遊んでいる寒天をCちゃんのお皿の上に乗せてあげていました。声掛けはなにもしていません。Aちゃんは相手のことを思い、考え自分で行動したのです。まだまだたくさんAちゃんのお世話エピソードはあるのですが、長くなってしまうので2つにしておきます。”こんな子に育ってほしい”と誰でも理想の子どもを思い描くでしょう。その一つとして「思いやりがある子ども」があげられるのではないかと思います。相手への思いやりができるようになるには段階を踏んでいます。
保育所保育指針第2章子どもの発達(3)子ども同士の関わり
子どもは、大人との信頼関係を基にして、子ども同士の関係を持つようになる。この相互の関わりを通じて、身体的な発達及び知的な発達と ともに、情緒的、社会的及び道徳的な発達が促される。と書かれています。2歳からは特に自分の思いを通そうとモノの取り合いは頻繁に繰り返されます。そうした環境の中で保育者が代弁をしたり、言葉にして共感して伝えたりすると、感情のコントロールや相手の立場になって気持ちを考えられるようになっていきます。これは「共感力」と言われます。これが次第に相手のために自分が何ができるんだろう」自分と相手は別の存在(区別)と考えられるようになることが「思いやり」です。確かに、最近になってAちゃんはお友達が泣いていると必ず保育者に「なに?」と泣いている理由を聞いています。なので「○○だったから悲しいんだって。」とAちゃんに言うと納得したのか、泣いているお友達の所へ行って頭をなでたりしてくれます。これは「思いやり」なのではないかと思います。このように、日々子どもたちと触れ合う中で相手を思いやる優しい気持ちが育つよう、相手がどうゆう思いでいるか、自発的に子どもがやってくれたことに対し、プラスになるような言葉を伝えることを意識して保育をしています。これからも子どもたちによりよい成長につながるよう努めていきたいと思います。あひる組 河田