本格的に夏が始まり、あまりの暑さに身体も心もぐったりしてしまうような毎日の中、今日は子どもたちの楽しい遊び心から広まる、ほっこりしたエピソードを話したいと思います。夏の暑さがさらに増し、日々体に刺さるような暑さの中お部屋で過ごしていたある日のこと。年少児のAちゃんが椅子をたくさん並べ、その上で寝そべっていました。「ベットで休憩しているの?」と聞くと「ごろごろ~」とAちゃん。そして何かを思い立ったかのように再び椅子を集め始めました。今度は何をするのかな?と観察していると「しゅっぱつしんこう~がたんごと~ん」と電車ごっこが始まりました。そんなAちゃんの姿を見て少しずつお友だちも集まり始め「とうよこせんだよ」「かくえきていしゃ〇〇せんだよ」「とっきゅう〇〇いきです」と具体的な名称が飛び交い始めました。お友だちが乗車するとSちゃんは「よいしょよいしょ」と小さな身体で力一杯椅子を押して、電車を動かしていました。楽しそうなほっこりする場面でした。
この日はたまたまAちゃんがいつも遊んでいるお友だちがお休みだったこともあり、もしかしたらそう遊んでいいのか?誰と遊んで良いのかわからなくなっていたのかもしれません。Aちゃんの発想をきっかけに集まったお友だちは同じクラスの子に限らず、年中児のお友だちやいつもは遊んでいないような子がたくさんいました。Aちゃんの楽しい遊び心が少し寂しかったその日の心に花を咲かせた瞬間でした。このように小さな子ども達といえど、人間関係に迷ったり困ったり、時には落ち込んだりすることももちろんあると思います。ですが、個性あふれる子どもたち同士の関わりが、今後の人間関係の構築に繋がっていくのだと思います。子ども達ひとり一人の持ち味や楽しい遊び心を見逃さぬよう日々過ごしていきたいと思います。幼児組 鎌田