木月保育園では〝お手伝い保育〟として、幼児ぐみのお友達数名が、乳児クラスへお手伝いをしにきてくれています。ひよこぐみも7月からお手伝い保育が始まりました。ひよこぐみでは、活動中に一緒におもちゃで遊んだり、絵本を読んでもらったり、お昼寝の寝かしつけなどをしてくれています。お手伝い保育が始まった当初は、知らないお姉ちゃん達に圧倒されてしまい、人見知りで泣いてしまっていたAちゃん。しかし優しく接してくれるお姉ちゃんたちに少しずつ慣れ、また同じクラスのお友達がお姉ちゃんたちと楽しく遊んでいる姿を見て、安心したようで、少しずつお姉ちゃんたちと過ごす時間が増えてきました。ある日、お部屋で保育士が一本橋こちょこちょのわらべうたをしていると、お姉ちゃんも保育士と同じように、ひよこぐみの子どもたちへわらべうたをしてくれました。ひよこぐみの子どもたちは『やって〜!』とお姉ちゃん先生に自分の手のひらをだしてアピールしていると、Aちゃんも『私も〜!』とアピールし、お姉ちゃんにわらべうたをしてもらい、とても嬉しそうでした。この数週間で、Aちゃんの中でとっても大好きなお姉ちゃんへとなりました。
Aちゃん以外のお友達も、お手伝い保育のお姉ちゃんやお兄ちゃんがお部屋へ遊びにきてくれると、毎日嬉しそうな表情で近寄り、一緒に遊んで過ごしています。お手伝い保育を機に、年上のお友達と過ごす時間が増え、ひよこぐみの子どもたちも成長した姿が見られるようになりました。ひよこぐみは保育園では、1番小さい年齢ですが、そんなひよこぐみのお友達も少しずつ、お友達に対して、絵本を読んであげようとしたり、わらべうたをしてあげようとする姿が見られるようになってきました。このような姿はきっと、日々お手伝い保育でのお姉ちゃんの姿を見て学んでいるんだろうなと思いました。〝異年齢保育〟異なる年齢の子どもと接する事で、お互いが学べると言われています。年下の子どもは年上の子どもを見て、積極的に真似をして年上の子どもに近づきたいと思い、向上心が芽生えます。また、年上の子どもに優しく接してもらうことで、自分よりも年下の子どもに思いやりの気持ちを持って接することができます。年上の子どもは教えたりお世話をしたりする役割を担うことにより、年上としての自覚が芽生えます。また、年下の子どもから慕われることにより自信にも繋がります。お手伝い保育を通して、子ども達に様々な成長が見られるよう、これからも暖かく見守りながら子どもたちと関わっていきたいと思います。ひよこ組 百々