木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「ピアニカブーム」幼児組編

2023.09.25

最近の幼児組フロアでは、自由遊びの時間になるとピアニカの音色が部屋中に響き渡るのが日課になってきました!というのも、今年度ついに自分のピアニカホースをゲットした子どもたちは日常的にピアニカができることが新鮮で、すぐさま手にとり遊びはじました。自ら興味があることに関してはスポンジのように吸収力がいい子どもたちは、みるみる上達していく日々、、。初めは5歳児の女の子たちを中心に楽しんでいたピアニカでしたが、今では幼児組全体にピアニカブームが広がり数に限りがあるピアニカが争奪戦のようになっています!笑

そんな日常の中での一コマを今回は紹介させていただきます。

とある日の自由遊びの時間、3歳児のAちゃんに「先生!こっちにきて!聞いて!!」と声をかけられました。誇らしげな様子が顔から滲み出たAちゃんのところにいくと、「聞いててね!」とジャンボリミッキーのサビの部分をピアニカで一生懸命弾いてくれました。ピアニカホースをもらったばかりのAちゃんは、〝鍵盤を弾く〟ということと〝息を吐く〟という2つのことを同時にするのが難しくなかなか音が出せずに苦戦していました。やっと音が出ても、息が続かずなかなか曲が弾けずにいたAちゃん。でも楽しくて弾けるようになりたくて毎日楽しんで取り組んでいました。日々の積み重ねで段々とコツをつかみゆっくりゆっくりチューリップなどを弾き「さいたさいた」の部分がやっとできるようになると嬉しそうに喜んでいました。そんなAちゃんが、、教えてもいない、楽譜も用意していない曲を覚えて弾けるようになっていることに驚き、子どもの好きなこと、興味のあることに対する吸収力に本当に感心させられました。

 

 

 

実はジャンボリミッキーの楽譜は保育園にはなく、5歳児の女の子がピアノの先生に教えてもらい習得したものをお友だちに教え、それが徐々に広まっていったのです。最近では、今月の歌で歌った曲や流行りの歌の楽譜が欲しい!とリクエストされることが多く、渡すとすぐさま繰り返し練習を重ね、いつの間にか暗譜してすらすら弾けるようになっており感心させられる日々です!「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、楽しんで学ぶことができれば、自然に能力も向上していくのです!!3〜5歳の幼児期は、「臨界期」とも呼ばれ最も物事を吸収しやすい時期です。この時の学びはその後の人格形成に良い影響を与えると言われており、子ども本人の記憶には残らないものの、幼児期に身についた習慣・知識・人とのかかわり方などが、貴重な経験として潜在意識に残ります。 学ぶことの楽しさや成功体験をこの時期に多く経験していれば、将来的な学習意欲向上などにもつながります。そんな大切な時期の子どもたち。今後も子どもたちの「できた!」を共に喜び、共に楽しみ、好きなことからたくさんのことを学べる環境づくりをしていきたいと思います。これからも子どもたちのキラキラした顔を見るのが楽しみです!幼児組 辻

 

 

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