木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「遊びの中で学ぶ事」1歳児あひる組編

2023.10.09

涼しくなってきて園庭で遊ぶ機会も増えた子どもたち。運動会の練習をしている幼児組を応援したり、真似してちょこんと参加する姿がかわいらしいあひる組さん。春よりも遊びの幅が広がって、たくさん身体を動かして好きな遊びを見つけ、毎日園庭でも飽きないくらいに遊んでいます。そんな中で、大好きな園庭に出る前に大きな試練があります!それは…靴と靴下を履くことです。外に出るためには靴を履かないといけないとはわかっていても、自分でサッと履いて出ることができません。どうしても保育士のお手伝いは順番待ちになってしまいます。みんな早く外に行きたい気持ちはあるので、順番を待ちながらも自ら履こうとする意欲が芽生えるよう、1人ずつ対応して履くことができるよう教えています。ある日、Aくんはすぐに「できなーい」と言って靴下を渡してきました。つま先だけ入れてあげてひっぱり方を教えてあげるとどうにかかかとまで入りました。次は靴。マジックテープを取って、足の角度を調整しながら入れ、後ろをひっぱることを教えました。「うーん、うーん」と一緒に頑張ってできると…「できた!」と満足そうに走り出し、近くにいた担任に「はいた!」と自慢していました(笑)次の日また「できなーい」と言っていましたが、少しずつ『できた』を増やしていけばきっとできるようになるはずです!

 

 

 

 

でも、外に出ないこともあり毎日履き方を教えることはできません。また、外に行きたい気持ちが強すぎて心ここに在らずで履く子もいたり、場合によっては靴下や靴を履くことにばかり時間をかけていては遊ぶ時間も保障されません。そこで保育園では『遊び』として生活力を高められるようにしています。乳児のままごとは役割分担などもなく、おうちや保育園の真似をしてご飯を作ったり食べたりします。その中でスプーンで食べる真似をしながらスプーンの使い方を知らせたり、お皿を持つことなども伝えることができます。遊びの中なので子どもたちもすんなり受け入れて動作として取り入れることができます。 それと同じように靴下もお部屋に用意しています。ここでのポイントは少し大きめの靴下を用意しておくこと!するとゴムの入り口も大きくなり履きやすく、子どもたちの『できた』が増えてやる気もアップします。靴下の履き方を保育士もやってみせることでしっかり履き方を伝えられます。最近、園庭に出ることが増えて靴下への興味も高まり、あひる組では靴下ブーム。気づけば何人も靴下を履いてお部屋で遊んでいます。 Bちゃんもそのうちの1人。毎日のように靴下を履いて遊んでいます。片方ずつ時間をかけて一生懸命靴下を履きます。「がんばれ〜」と声をかけると照れくさそうにしますが、時間がかかっても根気強くがんばっています。時にはお世話好きなCちゃんが履かせようと手を貸してくれます。そうして少しずつ履き終えるまでの時間も短くなってきました。そして、たくさんある靴下の中で毎日必ず同じ柄の靴下を選ぶBちゃんの姿が微笑ましいです。

 

 

 

 

靴下やスプーンだけでなく、遊びの中で学ぶことはたくさんあります。遊びの中だからこそ実体験となり、経験となり、自然と繰り返しされる中で積み重ねることができるのだと思います。遊ぶことで成長していく子どもたち。これからもたくさん遊んでたくさん経験してたくさん学んでいって欲しいと思います。あひる組新屋

top