木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「ふつうとちょっとどっちがいいですか?」2歳児りす組編

2023.10.30

段々と秋が深まり、肌寒い季節となりました。運動会という大きな行事を終えて、子どもたちの成長した姿が見られています。りすぐみ(2歳児)では、幼児組への移行に向けてバイキング形式での配膳を始めました。2歳児の一定量を「ふつう」としています。一定量のサンプルがあり、それを見ながら選んでいます。

 

 

 

1人1人声を掛けて「ふつう、ちょっとどっちですか?」と聞くと「ふつう」「ちょっと」と自分で考えながら答えていきます。サンプルを見ながら、子どもたちが自分で食べられる量を決めてもらっています。ある日Aちゃんが「ふつう」と言って食事を選びました。しかし、食べ始めたと思ったら、手が止まってしまい話を聞いてみると「食べられなかった」と話していました。何が食べられなかったの?と聞くと具材を指さして「これが食べられないの」と教えてくれてくれました。「そっか、食べられなかったんだね。これぐらいなら食べられる?」「今度はちょっとにしようね。」など声を掛けて、苦手な食材を減らしたり、量を少なくしたりとその子どもに合わせて対応しています。Aちゃんは、苦手な物を減らした事で全部食べられる事が出来て喜んでいる様子が伺えました。Aちゃんに限らず他の子どもたちも、何回かそういったやりとりを繰り返すうちに、子どもたちは自分の好みや量などを知っていきます。今回は食事の場面で見られた姿でしたが、他にもその日に着る服の組み合わせや遊びに行きたい場所など日常中に自分で決断する事が多くなってきます。大人が、自分の経験からあれこれと子どもに伝えるのは簡単ですが、子ども自身が選んだり決める事を見守る事が必要だと感じています。時には失敗したりうまくいかない事もあるとは思いますが、子どもたちが様々な経験をして学んでいく事は生きていく上で大切なのではないかなと思っています。小さな決断を繰り返すうちに、自分で考える習慣や決める力がついていきます。子どもたちが経験を積み重ねる場面は、生活の中にあふれているので、先回りしすぎないようにしていきたいなと思っています。りす組 代田

 

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