木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「がんばーれ!こっちだよー! Let’sサイクリング!!」1歳児あひる組

2023.12.11

 

あっという間に12月になり、あと数日で新年を迎えようとしています。早1年が経つことを改めて感じている今日この頃。毎日一緒に過ごしているあひる組の子どもたちの私がうるっと感動した場面をお話ししたいと思います。今日の活動は、園庭で遊ぶことになり、全員靴を履いて甲高い声を上げながら嬉しそうに園庭へと走り出します。数分遊んでいると、隅の方でAくん、Bくん、Cくんが三輪車に乗って集まっていました。Aくんがなにやら靴が脱げてしまったらしく、近くで見守っていた私に「やってーやってー」と靴を履かせてほしいと言っていました。ですが、Aくんはすでに自分で履くことができるので、Aくんの力を信じて「頑張れ!」と言いながら見守っていました。BくんもCくんも履くのをじっと待っていたようで「がんばれ(小声)、、、」と小さな声で応援していました。いざAくんが履き終えると待っていたようでBくん、Cくんも動き出し、三輪車を一列にさせていました。「押して〜」「こっち」(三輪車をきちんと一列にしたかったが、少しだけずれてしまっているためまっすぐなるように指示していた)と3人なりに会話をしていました。自分たちの思い通りになると、隅から園庭へ出発していきました。この場面から、相手のことを思いやり、言葉で理解した上での3人の遊びのルールがある2つのことがわかりました。相手を思いやる場面では、Aくんが靴が履けるまでずっと見守って待っていたBくん、Cくん。今までは、階段の登り降りの際に、最初に到着した子どもたちは職員と一緒に「がんばーれ!」と手を叩きながら応援する場面は多かったのですが、1年が経ち、自然に同様なことが子どもたち同士の中で自然とできるようになっていました。また、ルールについて、3人は少しずつ発語が出るようになり言葉でのやり取りがとても多く見られるようになりました。発語がなかった時期では、言葉ではなく、無理やり自分の思い通りにやろうと相手を引っ張ったりする姿があったのですが、言葉でのやり取りを通じて会話する楽しさや同じ気持ちを持っている認識ができ、一緒に楽しく遊ぶことができるようになりました。この子達は、持ち上がりのクラスで0歳児の時から一緒に過ごしている為、倍に成長を感じます。保育園は、集団生活です。このように集団生活でしか経験できない、コミュニケーション能力や共感力、仲間意識などメリットは様々あります。日々の生活の中で子どもたち同士が楽しめるよう、子どもたちの発達が伸びるように意識して環境づくりや関わりをしていきたいと改めて思います。あひる組 河田

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