年が明け、木月保育園では鏡開きにおしるこが午後のおやつで提供されました。ひよこ組の子ども達も口の周りを黒くしながら季節の味をたのしんでいました。さて、今回はごっこ遊びが好きなAちゃんとBちゃんのお話をしたいと思います。AちゃんとBちゃんはままごと遊びが好きで、カップとスプーンを持ってご飯をご馳走してくれたり、ブロックを非接触体温計に見立ててお友だちや担任の検温をしてくれたりと上手に遊んでいます。年末のある日、お医者さんごっこも楽しんでくれるかな?と思い、聴診器と体温計の玩具を出してみました。聴診器の付け方を伝えると、早速自分やお友だちの胸に当てたり、体温計を脇の下に挟んだりと、担任が遊び方を教えなくても日頃の大人の様子を真似しながら遊び始めビックリ!!1歳の子でもこんなに良く大人の様子を見ているんだと感じました。
今回取り入れた「お医者さんごっこ」ですが、コミュニケーション能力が上がる、思いやりの心を育むことが出来るなど様々なメリットがあると言われていますが、最大のメリットは、病院嫌いなお子さんの気持ちが変化していくということなのではないかと思います。お子さんにお医者さん役をやってもらい、お友だちやお母さん、お気に入りのお人形等に患者さん役をやってもらいます。いつも行っている小児科のお医者さんになりきってもらい、聴診器で胸の音を聞いてもらったり、お口の中を見て貰ったりといつも自分がされることを客観的に見て体験してもらうことが大切です。また、患者役が嫌がるように泣いたり暴れたりすることも良いと言われています。泣いたり、暴れたりすると胸の音を聞くことができないし、お口の中も見ることができないということがわかり「泣かなくても大丈夫だよ」「すぐに終わるからね」などの声掛けがあると思います。このように子どもが「される側」でなく「する側」を経験して初めて普段の診察で自分が言われている言葉に納得できるようになります。子ども達が嫌いな病院に少しでも気を楽にしていけるように、またお友だち同士のコミュニケーションを豊かにしていけるようにこれからも様々なごっこ遊びを保育中に設定していきたいと思います。ひよこ組 田所