あひる組の子どもたちがりす組の部屋に移行して3週間が経ちました。部屋が変わり朝の受け入れで泣くかな?と思っていましたが、夏から少しずつりす組のお部屋で遊んでいた成果なのか、子どもたちはとにかく新しいお部屋の新しいおもちゃに夢中で、泣かずに入室し1日を通してとても楽しく過ごしています。今までは朝の早朝保育も、夕方の延長保育もあひる組の部屋を使っていたので移動などなかったあひる組さん。早朝保育時に幼児組やりす組のお兄さんお姉さんが部屋を出て行く際に必ずやっていることがあります。それはご挨拶です。片付けをしたら入り口近くに並んで、部屋にいる人たちに「どうもありがとうございました」と言ってから出ていきます。これに対して「ばいばーい」「いってらっしゃい〜」と返していたあひる組さん。実はそれに対してものすごく憧れの念を抱いていました。りす組さんが部屋を移動するときに一緒に後ろに並んでみて一緒に出て行こうとする子どもたちもいました。そして、12月くらいからは数人の子はりす組と一緒に移動してりす神の部屋で遊んでいました。そして移行して初めての朝、りす組の部屋に移動する時。私が「あひる組さん、片付けしてりす組のお部屋に行こう〜」と言うと、いつもりす組に移動していた数人はいそいそと片付けて並びます。しかし他の子は片付けようとしません。Aちゃんはいつも見送る側だった子です。「Aちゃんも片付けしてりす組さんに行くんだよ?」と伝えると「え?いいの?」という顔をして、理解できると急いで片付けて並びにきました。全員が並び終えるまで待っていましたが、並んでいる時のみんなの顔がウキウキしているのが伝わってこちらも笑顔になりました。そして待ちに待った移動の瞬間。「じゃあ行くよ〜せーの!」と言うとみんなとっても上手に「どうも、ありがとうございました!」と大きな声でご挨拶をしてルンルンでりす組に移動しました。
「憧れ」は大きな原動力です。年上に関わらず、面白そうなことをやっている子を見て、「おっ!あれ面白そう!」と興味を持ち、できなくても「できるようになったらやるぞー!」という気持ちを抱くようになります。木月保育園では和太鼓もみんなの「憧れ」です。年長さんになったらできる特別なこと。「憧れ」の気持ちがあるからこそ、できるようになったときの喜びは大きいと思います。同じことはできなくても真似をして学んでいき、憧れを力に変えてもっともっとできるという新たな原動力を生む。あひる組の子どもたちにも様々な「憧れ」を感じて、たくさんの原動力に変えて成長を続けて行って欲しいと思います。あひる組 新屋