木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「みんなの前で発表したい」幼児組編

2024.03.04

園庭で遊んでいるAくん(5歳児)からこんな言葉が聞こえました。ある日の園庭遊び、Aくんはフラフープ遊びをしていました。まだ、練習中のようで、なかなかうまく回せません。フラフープを回し続け20分程。「もう一回」と何度も何度もフラフープを回し続けました。すると…「せんせいみてて!!」フラフープを練習していたAくんから呼ぶ声があり、再度フラフープに挑戦すると、回すコツを掴み上手に回すことができるようになっていました。「上手に回せたね」と声をかけるとAくんは…「みんなの前でも発表したい!」と。上手に回せたことで自信がつき、先生だけでなく今度はみんなの前で発表したいと、気持ちを伝えてくれました。そこで、その日の夕方。3歳児から6歳児がいる幼児組の帰りの会でフラフープの発表をすることになりました。そして、みんなの前でも上手にフラフープを回すAくん。Aくんの姿をみて「すごーい!」とお友だちも大歓声で拍手を送っていました。

 

 

そして、まだまだ終わらないのがAくん。次は首で回す技を披露してくれました。

 

 

(ついさっきまで腰を回す練習をしていたのに、いつの間に!?(先生の心の声!)発表が終わった後、「Aくんかっこよかったよ!」と声をかけると「楽しかった~!」とAくん。みんなの前の発表で緊張もあったと思いますが、発表する楽しさやみんなに見てもらい反応をもらう喜びを感じたのかもしれませんね。

お迎えの時に、今日の園庭遊びからの発表までの様子を保護者に伝えました。すると、以前家族で出かけた時にフラフープのショーを見たことをお話してくださり、その影響でフラフープの特訓をしたのかもしれないとのことでした。「自分もフラフープを回せるようになりたい」と憧れを持ち、なりたい自分をイメージしながら猛特訓したのかもしれませんね。何度も何度も練習するAくんの姿勢に感心し、それと同時に大勢の人の前で堂々と発表する姿にも成長を感じました。

幼児期に育ってほしい10の姿の「豊かな感性と表現」の内容に、【自分の素朴な表現が先生や他の幼児に受け止めれる経験を積み重ねながら、(中略)動きや言葉などで表現したりして表現する喜びを味わい、意欲が高まるようになる。】とあります。表現を受け止められる経験が喜びになり、それが次への意欲に繋がる。まさに今回のAくんのエピソードのようでした。次はどんな技を披露してくれるかな?発表したいという気持ちを受け止めながら、もっと表現する喜びを味わって欲しいなと思います。幼児組 小池

 

 

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