新年が明けてから2ヶ月が過ぎ、気づけばあっという間に今年度が終わろうとしています。そんな中、子どもたちは毎日身体を動かして遊んでいます。1歳児クラスの2月の目標は、身の回りの簡単なことを自分でやってみようという目標でした。自分でできることは自分でやりたいと思う子どもたちが多く、どんどんできることが増えてきました。ある日の園庭でのエピソードです。いつものように園庭で遊ぶために、子どもたちはテラスに座り、自分で靴下と靴を履いていました。そこでテラスに出てきたAくんが自分の靴下と靴を持ち、「できないよー」と言って座っていました。保育士として少しでも自分でできることが増えるよう、「できるよ、がんばって!」と声を掛け、少し見守っていました。すると、テラスに出てきたBくんが困っているAくんを見て、まだBくんは靴を履いていないのにAくんに靴下を履かせてくれました。
自分のことより友だちを優先する、そんなBくんの姿に心が暖かくなりました。Bくんも誰かに助けてもらった経験があったからこそ、次は自分が困っているお友だちを助ける心が芽生えたのだと思いました。成長していくにつれ、どんどん周りのお友だちの姿も気になるようになってきた子どもたち。お友だちが泣いていたら「泣いているよ」と保育士に教えてくれたり、危ないことをしていると「危ないよ!」とお友だちに注意をしたりと、集団生活での決まりを理解している姿や、子どもたちの関わる姿がよく見られるようになりました。自分のことだけではなく、周りにも興味を持ち、一緒に遊んだり話したりしてコミュニケーションを取る。そこから人間関係が育まれます。園には、子どもの守るルール①人や物を傷つけない②困っている人がいたら助けよう③人の邪魔をしない という3つのルールがあります。誰かが困っていたら助ける、そんな優しい心を持った子どもたちになれるよう、子どもたちで刺激し合いながら私も日々の保育の中で声を掛けたり関わったりしていきたいと思います。あひる組 服部