暖かな春の陽気と共に新年度が始まりました。幼児組の子ども達も新しいクラスになり少しずつ進級したことを実感しているように感じます。そんな幼児組のフロアには生き物も一緒に生活しているんですよ。それは…このカメさん!
水槽から飛び出して探索に出かけ乳児組のお部屋にいた…なんてこともあったこのカメさんですが、子ども達にとってはとても身近な存在になっているのです。カメに餌をあげると、水槽とにらめっこするかのように見つめる子ども達。「あ!食べた!!」と自分があげたエサを食べるととても嬉しそうな表情で教えてくれたり、「今日のカメさんは元気かな?」とカメの様子を見守る姿もあったりします。
そんなある日のエピソードです。今日はA君(5歳児)の餌やり当番の日、いつものようにカメさんに餌をあげると自分の方に来てこんなことを伝えてくれました。
「カメさんに名前をつけたい!」
A君から「カメさんの名前をつけたい」という声が聞こえました。確かにこのカメさん。みんなから「カメさん」「カメ」「カメカメ」と、いろんな名前で呼ばれていますが、実は…決まった名前がないのです。「どうしてそう思ったの?」とA君に聞いてみると「名前で呼んだ方がカメさんも嬉しいと思ったら」とのことでした。そんな姿を見て【A君はカメの立場になって気持ちを考えられるようになったんだなぁ】と感心し、A君の成長をしみじみ感じました。カメさんは幼児組で飼育しているため、「他のお友だちにもカメさんの名前を付けたい事を話してみよう!」とA君と話、「カメさんに名前を付けようプロジェクト」がスタートしました。子ども達がカメさんと関わっていく中で愛着を持ち、カメさんの命に気づいて向き合っていくことでカメさんに対する思いやりの心も育っていたのかもしれませんね。さて、このカメさんの名前はどうなっていくのでしょう。これから子ども達と一緒に名前を決めていきたいと考えています。『どんな名前にする?』『名前はどうやって決める?』と、子ども達と色々なことを考えていく中で何かドラマが生まれそうな予感がしますね。「次回、木月保育園『小さなもみじの物語』~カメさんの名前の行方は…?~」乞うご期待!!幼児組 小池