4月に入り、木月保育園にも新しいお友だちが仲間入りしました。0歳児クラスのお友だちは、初めての集団生活が始まりました。慣れ保育1日目の出来事です。幼児組やお友だちがお手伝いに来てくれました。
泣いている赤ちゃんに、よしよししてくれたり、おもちゃを貸してあげたりと優しく接してくれていました。関わっているうちに、幼児の子どもが「かわいい!」と言いながら、赤ちゃんの顔を見てにっこりしていました。この「かわいい」という気持ちはどこからくるのでしょう実は、私たちは赤ちゃんによって「可愛い」という感情を引き出されているそうです。「赤ちゃんは何も出来ない守られる存在」と昔から考えられていました。しかし、最近の研究では赤ちゃんには様々な能力が備わっているということが判明しています。その能力の1つが「ベビースキーマ」と言われています。ある特定の条件を満たすと「可愛い」という感情が芽生えるそうです。
その条件とは
・突き出たおでこ
・顔の下にある大きな目
・弾力のある肌
・膨らんだ頬
・短い手足です。
生まれたての人間の赤ちゃんは、自分で動いたり食事をしたりすることができません。その為、人間の赤ちゃんは自身でどう生きていくかというように持って生まれながらにして考える要素が備わってくるのでしょう。ベビースキーマを持って産まれてくることで、人間の大人の多くは赤ちゃんの事を保護したいという気持ちになります。自分のことが自分で出来ない代わりに、他の誰かに保護してもらえる能力が備わっているということです。ある程度自分のことが自分で出来るようになると、ベビースキーマの特徴が消えていくのも象徴的だそうです。私たち、大人や子どもたちでさえもこの赤ちゃんの生まれながらにして持っている生きていく力に、心を動かされているのです。そう思うと、赤ちゃんの力は限りないのかもしれません。ひよこ組 代田