爽やかな過ごしやすい季節になりました。長袖では暑いほどの暖かい日が続いています。入園して早くも1ヵ月が経ちました。初めは泣いていることもありましたが、少しずつ保育園という新しい環境に慣れて笑顔を見せてくれることが増えてきました。今回は廊下でのひよこ組Aちゃんの奮闘記についてお話したいと思います。
Aちゃんはずり這いで進むのが早く、廊下で遊ぶときにはものすごいスピードで移動します。廊下にはマットを敷いたりウレタン椅子を設定してひよこ組、あひる組のお友だちで遊んでいます。ある日、いつものようにずり這いで廊下を進むAちゃんの目の前には少し高さのあるウレタン椅子がありました。前に進むためにはウレタン椅子を登って降りなければなりません。Aちゃんにとってウレタン椅子の壁は高く、手は付けてもそれ以上進めず、「手伝って~」と助けを求めていました。次の日もその次の日もウレタン椅子の壁に挑戦していて、そんなAちゃんの姿を職員一同見守っていました。何日かするとAちゃんは上半身まで登りきれ、足も浮かせることができるようになったのです!しかし、その日はそれ以上前には進むことができませんでした。また何日か経ち、ふとAちゃんを見るとウレタン椅子を登って降りていました。ずっと超えることのできなかった壁を超えることができたAちゃん。今ではウレタン椅子よりも少し高さのあるマットも難なくクリアしています。
実は、廊下が今年度から0歳児1歳児クラスの保育室の1部となりました。廊下は保育室とは異なり幅は狭くても奥行きのある空間です。マットの高さを変えてアスレチックのようにして工夫すれば子ども達が充分に楽しめる遊び場へと変化します。廊下を活用することで雨の日でも沢山体を動かす事ができます。ずり這やハイハイが上手になるにつれ行動範囲が広がります。保育室だけでなく廊下も活用することで一直線上に長い距離を進むことができるのです。0歳児、1歳児の発達を充分に取り入れることで伸ばせる工夫とずり這ができる環境を作り子ども達が楽しめるように作っていきたいとおもいます。0歳児 櫻井