木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「手伝いの輪が広がった」2歳児りす組編

2024.05.27

進級してから1ヶ月が経ち、新しい環境に慣れ、伸び伸びと過ごす子どもたちの姿が見られます。園庭から帰ってきたときのお話です。子どもたちが水分補給のため、自分のコップを手に取り、水を飲んでいました。水を飲むときに床にこぼしてしまう子どもの姿もあり、「おみずこぼしてるよ!」と私たちに教えてくれる子どももいます。

 

 

そんななか水を飲み終えたAちゃんが何も言わずにティッシュを手に取り、ティッシュに水を含ませて拭いてくれていました。そんな思いやりのあるAちゃんの優しい姿に感動し、「Aちゃん綺麗にしてくれてありがとう!そしたらここにある雑巾で水を拭くお手伝いしてくれるかな?」と声を掛けてみると、Aちゃんは雑巾を手に取り、ゴシゴシと床を拭いてくれました。「Aちゃんありがとう〜!本当にたすかる!」と私がAちゃんに声を掛けていると、それを見ていたBちゃん、Cちゃんも急いで雑巾を手に取り、床を拭いてくれました。このように、お手伝いをすることで、様々な子どもの力を伸ばすことができることを皆さんは知っていますか?実はお手伝いをしたときに、自分の役割があることや、大好きな大人から「ありがとう」と喜んでもらえたりすることで、自己肯定感が高まると言われています。そしてお手伝いを通し、最初はできなかったことでも少しずつ上手になったりできることが増えていくこと、また、お手伝いという自分の使命を全うする経験の積み重ねから責任感が生まれるということは、子どもの自立心を育むことにも繋がります。この出来事でも、保育士に褒められているAちゃんを見て、BちゃんCちゃんも「褒められたい!」という気持ちから、一緒に床を拭いてくれていたのかもしれません。子どもたちには日々の生活のなかで様々な成功体験をし、素敵なお兄さんお姉さんにどんどん成長をしていってほしいなと思います。りす組 服部

top