木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「自然とふれあうことの大切さ」2歳児りす組編

2024.07.08

すっかり夏のような暑さが続く日々になってきましたが、虫の活動が盛んなこの時期は子どもたちにとって外遊びの楽しみが増える大好きな時期です。園外に出るなりダンゴムシやあり、てんとう虫など虫探しに夢中な子どもたち。最初は、自分たちでたくさんのありやダンゴムシがいるスポットを探すのが難しかった子どもたちは、「いっしょにありさがそ!」「ダンゴムシみつけて!」と保育士を巻き込んで楽しんでいましたが、その都度一緒に探したり、虫が多い場所を教えたり、幼児組の虫博士なお友だちを教えてあげると、段々と自分たちで探し出し捕まえられると喜んだり、幼児組のお友だちの真似っこをしてバケツや虫かごを持って後ろを必死に着いていく姿が見られるようになりました。でも、まだまだ2歳の子どもたち。手先の力加減の調節がうまくできなかったり、とにかく虫を捕まえたい!の一心で、虫を何度も摘んで潰してしまったり、力強くつまんでしまったり、大人から見ると虫を憐れに思う場面もたくさん見られます。その日も、いつもの如く虫探しに夢中になり自分たちで捕まえたありを嬉しそうに見せてくれたAちゃん。そんな姿を近くで見ていた4.5歳児の子どもたちが「みせて!」と輪に入ってくると、「あっ!このあり動かないよ!かわいそう!」「ほんとだ!ぎゅってつぶしたら死んじゃうからやさしくしなきゃいけないんだよ!」と教えてくれていました。誇らしげに見せてくれたAちゃんは、お兄さんたちの勢いにきょとんとしていましたが、丁寧に説明するときちんと耳を傾けてくれました。そのあと、Aちゃんに一緒にお兄さんたちが捕まえているところを見せてもらおうと提案し、一緒にお手本を見せてもらうと前のめりで見て学んでいる姿がありました。それから1ヶ月近く虫探しブームが続いている子どもたちですが、日に日に生き物の捕まえ方が上達しているように思います!Aちゃんも毎日の積み重ねですっかり上手になり、今では左手にバケツを持ち、ありのそばまで持っていき、右手でサッと捕まえるとそのままバケツにうつすという取り方ができるようになりました。

 

 

 

文部科学省や厚生労働省の資料を参考に、「自然との関わり・生命尊重」における子どもの姿や具体的な内容を見ていくと、「自然との関わり・生命尊重」における子どもの姿として〝身近な動植物に愛着をもって関わる中で、生まれてくる命を目の当たりにして感動したり、時には死に接したりし、生命の不思議さや尊さに気付き、大切にする気持ちをもって関わるようにもなる。〟とあります。小さな生き物が一生懸命に生きている姿や命が終わる寂しさを間近で感じることで、自分自身の命もかけがえのないものだと気づくきっかけとなるかもしれません。スマホやゲームなどの室内遊びが普及している現代において、園生活の中で自然と関わる時間を大切にし、遊びを通して『命の大切さ』を知り、『優しい心』を養っていきたいと思います。りす組 辻

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