木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「乳児の食事で感じたこと」栄養士編

2024.07.22

今回は、乳児組さんと関わって感じた事を書きたいと思います。今年度、ひよこ組の離乳食関連を担当し離乳食献立などを作成しています。4月から離乳食を提供し始めて約3カ月が経ちました。その3カ月の間に中期食から始まった子は後期食を経て完了食が始まり、初期食から始まった子は、中期食を経て後期食に移行しようとしています。1日1日で、急速に成長する時期なので咀嚼や歯の生え具合で、すりつぶしていたものがつぶし→粗つぶし→固形に変化していき、昨日食べられなかったものが今日食べられることができるようになったり、出汁の味で食べていたものも、使用できる調味料が増えていくため味付けしたものを食べるようになります。高月齢の子で咀嚼などの関係で低月齢の子と同じ給食を食べていましたが、よく食べる子で、定量食べ終わったら足りないと言わんばかりに泣いてもっと欲しいと訴える子も、今では、他の高月齢の子と同じ形態の給食が食べられるように成長したのです。大人に比べて乳児の3カ月は、成長が目まぐるしくあっという間の3カ月です。これから成長に伴って、どんどん色々な食材や調味料を食べられるようになっていき、好き嫌いが出てくると思いますが、なるべく好き嫌いなく偏食にならないように成長していってほしいと思います。乳児の時期から濃い目の味付けにしていると幼児から大人に成長する過程で物足りなくなり、病気に繋がる事が考えられます。離乳食の段階から素材の味を生かした出汁の味で食べさせていき、醤油や味噌が食べらるようになったら薄味の味付けを心掛け、濃い味になれないようにしていきたいと思います。おやつの時間にりす組の様子を見に行くことがあります。偏食でお昼の給食のあまり食べないですが、バターが好きなのか、バターが入っているおやつは美味しいといっておかわりも食べてくれる子が最近ちょっとを食べていたものを半分食べられるようになったり、嫌いだった食べ物も食べられるようになっていくのを見ていると個人差があると思いますが、嫌いなものを無理に食べさせるよりも好きなものを食べて食事をすることは楽しいんだと思ってもらえる方が嬉しいです。乳児や幼児の食事を見ていると、色々な食材が入っているところから嫌いな食べ物を綺麗に残している子もいたり、嫌いな食べ物が多い献立の時は試食くらいの量しか食べない子もいるのでもっと食べて欲しいと思いますが、私自身も今食べられているものも、子どもの時きらいだった事や、今でも嫌いなものがあることが思い浮かびます。ただ、好きなものと一緒に食べれば食べられたりするので、無理強いすることなく子どもが食べたいと思うものを食べさせたり、嫌いなものを好きなものにわからないくらいに細かくして混ぜて出してみる等工夫してみると食べれてくれるかもしれないので、無理に嫌いなものを食事をすることが楽しくないなと思うより毎日とる食事だからこそ好きなものを食べて食事をすることは楽しいと思ってもらう事が大事だと思います。栄養士 狩野

 

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