木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「カメさん、名前の行方は…?」幼児組編

2024.07.29

皆さん!4月の「小さなもみじの物語」の『名前をつけたい!』というブログを覚えていますでしょうか?そのブログではAくん(5歳児)が幼児組で飼育しているカメさんに「名前をつけたい!」という一言から、幼児組でカメさんに名前をつけようと始まったこのプロジェクト。あれから4ヶ月。ついにカメさんの名前が決まりました!名前は・・・かめたろうです!さぁこの名前はどんな風に決まったかというと・・・。まずは子どもたちに「飼っているカメに名前をつけたいか?」を聞いてみると、みんな首を縦に振り、カメに名前をつけてあげることになりました。そして、子どもたちから「じゃあ、どんなお名前にするの?」と声が上がり、思い思いにつけたい名前が飛び交いました。『かめるん』『きんかめ』『かめくん3号』など、様々な名前の候補が上がったので、名前を考えた子に「どうしてそのお名前にしたいか」理由を聞いてみると‥「女の子だと思うから可愛い名前がいいと思ったから(かめるん)」「金色に見えたから!(きんかめ)」と、理由は様々。ただ、思いつきで決めているのではなく、しっかり『意味』も考えて名前を考えていて、日頃から子どもたちはカメをよく見て観察している様子に気がつきました。ちなみに、「名前をつけたい!」と最初に言っていたAくんが考えた名前は『かめくん3号』でした。たくさん上がった名前の候補たち。子どもたちと話し合いで多数決によって決めることになりました。そして投票の日。一人一人名前を選んでいくと、結果は『かめたろう』に名前が決まりました。

 

 

帰りの会で、名前がかめたろうに決まったことを子どもたちに伝えると、帰りの会後、子どもたちはカメの水槽にまっしぐら。「かめたろう〜」「かめたろうに決まったよ!」と次々とカメに話かけます。その日はたくさんに子どもたちがカメに話かけていて、名前をつけたということだけで、こんなにも生き物(カメ)に関わる姿が増えることに驚きました。幼児組ではお当番活動に『いきもの当番』があり、朝、カメにエサをあげるお仕事があります。名前が決まってからの子どもたちは、今まで以上にエサをあげることを楽しみにしている姿になっていました。エサをあげる時にこんな声も聞こえて、「かめたろうはお腹が空いているからもっとあげた方がいい!」「昨日より大きくなった気がする!」「どんどん(水槽を)したらかめたろう怒るよ」とエサをあげるだけではなく、エサをあげながらかめたろうの様子を観察し興味を持つ姿や、かめたろうを大切にしようとする姿が見られました。「名前をつけたい!」と言ったAくんは、かめたろうに名前が決まり、「お名前が決まったのが良かった!」と、自分がつけたい名前にしたいというよりかは、『カメはお名前が決まったことを喜んでいる』とカメの立場になって名前が決まったことを喜んでいる様子でした。Aくんの一言ヵら始まったこのプロジェクト。子どもたちはカメ(生き物)のことを考える良いきっかけになり、更に生き物への興味や感心、「大切にしたい」という感情が育つのだと感じました。かめたろうに対してさらに愛着が湧いている子どもたちが、これから大きくなって生き物に対してどんな関わりをしていくのか楽しみです。幼児組 小池

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