今年も想像以上の猛暑が続いていますね。この時期の日中の活動では水遊びをすることが多いのですが、あまりの暑さで水遊びを中止にせざるを得ない日が出てきています。子どもたちの安全を第一に考え、水遊びなどの夏の遊びを楽しませていきたいと思っています。さて、今日は楽器遊びのお話をしたいと思います。0歳児クラスと1歳児クラスでは、歌やピアノの演奏に合わせて鈴やタンバリンなどを鳴らして遊ぶ『楽器遊び』という活動を先日行いました。前々から行っている活動ではあったのですが、先日は職員の私物楽器である「カホン」を出して楽器遊びを行っていました。この「カホン」という楽器はペルー発祥の打楽器の一種で、楽器自体にまたがって演奏をする箱状の楽器です。打面の中央を叩くとバスドラムのような低い音が、端を叩くとハイハットシンバルのような高い音が出る等、叩く場所や叩き方によって多彩な音色を奏でることができると言われています。職員が自由に叩いて遊ぶことが出来るようにカホンを設置すると興味津々で触ったり叩いたりしていました。ほとんどの子どもたちが、カホンの上部を叩いていたのですが、Aちゃんは、職員が叩いている場所をしっかりと見ていたようで「抱っこをしてカホンに乗せて」とアピールをしていました。カホンの上に乗せると両手を必死に伸ばして叩こうとしていたのですが、なかなか手が届きません。「うまくいかない…どうすればいいんだろう…」と考えているAちゃん。すると足を前後に動かし始めカホンの前面を叩き出しました。「Aちゃん!良い音が出ているね!」と褒めるとにっこりと笑って足で上手に叩いて見せてくれました。
隣でAちゃんの様子を見ていたBちゃんも職員が叩いたような音がしたので「凄い!音が鳴っている!」と驚いたようなお顔をしていましたよ。なかなか1歳児でカホン演奏をすることは無いと思うので、とても良い経験になったと思います。木月保育園では、乳児クラスで鈴、タンバリン、トライアングル、カスタネットで楽器遊びをし、幼児組になると鍵盤ハーモニカ、木琴、鉄琴、大太鼓、小太鼓、トーンチャイム、そして和太鼓と楽器演奏の幅も大きく広がります。また、幼児組の生活発表会では合奏があり、年長児は盆踊り、生活発表会、卒園式で和太鼓を披露してくれます。このように木月保育園の子どもたちは常に音楽や楽器に触れながら成長をしています。楽器を演奏することは、脳の全身運動になると言われており、音を楽しむ感性やリズム感、音感など豊かな表現力が育まれると言われています。また、お友だちと音を合わせる楽しさや感動を味わうことで、共感性や協調性も養われます。楽器遊びを通して子どもたちの様々な力を引き出したり、伸ばすことが出来る様今後も楽器や音楽に触れあえる活動を行っていきたいと思います。