木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「子ども達の見えてる世界」幼児組編

2024.08.26

毎日うんざりしてしまうほどの暑さの中ですが、子どもたちは変わらず元気いっぱい!そんな姿や声に元気をもらいながら今夏も過ごしていきたいですね。今日は幼児組の活動の一つである人物画、塗り絵の場面での出来事をお話ししたいと思います。今回は久しぶりの人物画活動。みんな各々頭に思い浮かべたお家の人や大好きなお友達、楽しかった思い出を思い想いに描いていました。そんな中ふとAちゃんの様子をみてみると洋服だけではなく髪の毛や顔の色、顔のパーツをカラフルに描いていたAちゃん。「Aちゃんの頭の中にはどんな世界が広がっているのだろう?」と思いながら完成を待っているとAちゃんが完成した人物画を持ってきてくれました。完成した人物画は溢れんばかりのカラフルな作品でした。「何を描いたの?」と聞くと「インサイド・ヘッド!!」と教えてくれました。Aちゃんはお休みの日に見た映画のキャラクターを思い出しながら描いていたようです。「どんなキャラクターなのかな?」と実際の映画のキャラクターをみてみると、Aちゃんが描いたキャラクターそっくりで驚いた反面、Aちゃんながらに感じ取った独自の世界観、表現力に感心してしまいました。

 

 

 

Aちゃんにお話を聞くと、お休みの日の楽しかった思い出をたくさん話してくれました。日々過ごす中でいつのまにか物事を立体的に捉えられるようになったり、子どもたちなりの解釈で物事を考えたり想像したりします。大人であればこうしたほうが上手く描ける、このほうが見本に近いとそんなことばかり求めてしまうことも多いですが、子どもたちの独特の世界観の中で描く絵には大人では見出せない味があります。そんな子どもたちの頭の中の様子を少しだけ絶え間見れるのが人物画、塗り絵活動です。また人物画や塗り絵は子どもたちの成長を感じる保育の1つです。毎回どんな作品ができるのか、どんな事を思い浮かべながら描いたのか、描いている時間はいつも待ち遠しくワクワクでいっぱいです。日々保育園で過ごす子どもたちの言動や行動には驚かされることばかりで『そんな考えもあったんだ』『そういう発想はなかったな〜』と子どもたちの思いや言葉をヒントに保育を展開することも少なくありません。大人になるにつれていつのまにか身についてしまう固定概念は簡単には拭えないですが、子どもたちの『まだ知らない新しい世界』が故の『想像力』や『表現力』をこれからも見逃さぬように日々の保育を一緒に楽しんでいけたらなと思っています。幼児組鎌田

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