今年の夏も記録的な暑さとなりました。子どもたちは暑さに負けず、元気よく日々の活動を行っており、保育室からは子どもたちの楽しそうな声が聞こえてくる毎日です。入園して6ヶ月が経とうとしているひよこ組の子どもたち。そんなひよこ組の子どもたちが最近の好きな遊びは指先遊びです。プラスチックのチェーンや小判を穴に落として遊ぶ穴落としやぺぐさしで遊んでいます。0.1歳児クラス合同ということもあり、ひよこ組の子どもたちが遊ぶには少し大きい棒差しもあります。ひよこ組のAくんはその少し大きい棒差しで遊んでいました。歯車型のディスクを中心に立っている白い棒(らせん状に溝が切ってある)に差し込もうとしますが、なかなか入れることができないAくん。「できないよー」と悲しそうな表情をしながら保育士を見ていましたがそこでは手を貸さず、見守っていました。何度も挑戦していましたがやはり難しかったようです。そこで棒差しを傾けて支え、差し込みやすくすると一つ目のディスクを入れることができました!
ディスクがクルクルと回転しながら落ちていくのが面白かったようで二つ目にも挑戦していました。始めは難しそうにしていましたが、「Aくんならできるよ!」と応援すると保育士が棒差しを傾けたのを真似してAくんも少し傾けていて、上手く差し込めて嬉しそうな表情を浮かべていました。そんなAくんの表情を見て私も嬉しくなりました!
三つ目、四つ目と次々挑戦し、全て差し込み終わると棒差しを上下逆さまにしてディスクが落ちてくるようにしていました。そして、また棒差しで遊ぶということを繰り返し、Aくんはなんと30分以上も棒差しで遊んでいました!!Aくんの集中力にビックリです!!手や指の動きは脳と密接に関わっていて、指先は「第2の脳」と言われます。手指には、脳につながっている神経がたくさんあり、手指を動かすことで脳が刺激されます。そのため、運動能力や言語力の発達にも良い効果があると言われています。
また、指先遊びは、目で見たものを手で動かすことが上手になったり、(思うように動かすことができる)適切な力加減の感覚が付くといった効果もあります。そして、子どもたちが「できた!」を経験できる遊びでもあります。子どもたちの「できた!」をこれからも一緒に喜び、楽しみつつ、子どもたちの集中の邪魔にならないように見守ることを大切にして保育を続けていきたいと思います♪ ひよこ組 櫻井