木月保育園の幼児では、朝、帰りの会で季節の歌を歌っています。その伴奏を保育者がするため、ピアノの練習がするため、ピアノの練習を」頑張っているのですが、ある時保育者がピアノの練習をしていてピアノの音が聞こえると、子ども達が集まってきました。「♪せかいがひとつになーるまで~」「歌うよ!」の声がけがあったわけではないのですが、ピアノの音色に合わせて子どもたちが歌い始めました。その声とピアノの音色に合わせて子どもたちが口ずさんで歌い始めました。その声とピアノの音につられるように、また一人また一人と集まってきて子どもたちの声が重なり素敵な合唱になっていました。
またある時は保育者がピアノの練習をする音色が聞こえると、幼児組にあるピアニカをピアノの側に置いて、保育者と同じようにピアニカを弾きだしました。今度はピアノとピアニカによる合奏が始まりました。
保育所保育指針の保育の環境には、「こども自ら環境に関わり、自発的に活動し、様々な経験を積んでいくことができるように配慮することこと」と記されています。まさに今回のこの姿はピアノという物理的環境と保育者という人的環境に子どもが自ら関わって生まれた姿だと感じました。この自発的な経験こそが、子どもたちの興味や関心を刺激し、「なんだろう?」「やってみたい!」という気持ちを生み出しているのではないでしょうか。保育者があえて環境を作り、子どもたちの自発的な活動を促すときもあるのですが、この場面のように日常の偶然の出来事の中にも、子どもたちの素敵な瞬間が生まれるのだと改めて感じました。幼児組 小池